さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

道の駅にみる最近のブームの共通点。貧乏と社会インフラ、道の駅の関係性。変化する休日の過ごし方。

私は休みの日に散歩をすることが好きです。

何の予定もなくただ歩きます。
たとえば電車に乗って3駅となりの街で降りて

気になった方角へどんどん進んでいきます。
そこを散歩して探検すると、思いがけないカフェや
食堂を発見したりして楽しいです。

町中華的な食堂であんかけ焼きそばを見つけた日には有頂天です。
自分だけのお宝を見つけたような気持ちになります。

 

 

あなたは休日どのように過ごすことが多いですか?

 

首都圏に住んでいれば私と同様に街ブラを楽しむでしょうか。

 

子どもが小さければ水族館や動物園に行くこともあるでしょうか。
ぬいぐるみやお土産なども魅力的で

欲しがるわが子を前に全く買わない選択ができる親はあまりいません。

何かしらを買い与えてしまうのが親の優しさでもあるでしょう。

結果的に入館料に加えて思いがけない出費をしてしまいます。

 

このようにして、週末ごとにテーマパークに行っていては

出費がとまらず、貯蓄は夢のまた夢です。

 

子育て世代のもっぱらの悩みは、教育資金やマイホーム計画ですよね。
将来のための貯蓄のためには
無駄遣いは控えようとするのは、ほぼすべての家庭に当てはまることでしょう。

そのため、極力無駄遣いをしたくないと考えます。

 

 

休日にお金を使わずに過ごせる場所というのは実はあまりありません。

非常に難しい問題ですよね。
身近なところで言うと公園や緑地、公共図書館などでしょうか。

つまり、お金を使わずに過ごせる場所は社会インフラなのです。

 

 

休日にひそむ不寛容。ただおしゃべりしたいだけなのに…

 

ここで昔を振り返ります。

私が高校生の頃、およそ10年ほど前に話を遡ります。

田舎の高校生だった私は、お小遣いが5000円でしたが

このお小遣いに不満はほとんどありませんでした。

それは、お金を使わなくとも楽しめる場所がたくさんあったからです。

 

郊外型の大型スーパーにいけば、フードコートに

マックもミスドもあったし、そこで何時間も話をしているだけで楽しかったし

カラオケにいけば、ワンコインで延々と歌うこともできた。

 

大人になったこともあるのでしょうが

ランチの時間帯に休日にふらりとカフェに入ると、パスタとドリンクのセットで

軽く1500円ほどするお店が増えてきたような実感があります。

ただ友人と会って遊ぶことにこれだけのコストがかからなかったよな

と実感しているのです。

 

もっともそんなものにはお金を使いたくないという考えもありますが

全体の流れとしてコストの増加が顕著で

受け容れないと、どんどんと自分のテリトリーが狭まっていって

面白くなくなってしまうのです。楽しめることが減っていく感じがあります。

 

未来の日本の台所事情。貧乏と道の駅の親和性について。

 

現代の日本の若者の台所事情を想像するに

今後はより顕著に二極化するでしょう。

 

大手企業でしっかりとベースアップや昇給の影響をうけて

ちゃんと財形貯蓄をできているごく少数と

正職員でありながらも、給与が上がらずインフレ分の煽りをうけ

スタグフレーションにより家計が苦しく貯蓄ができないという大多数です。

 

では大多数の人たちはどのようにして休日を過ごすのか?

誰もが、道の駅に行くようになるのです。

 

車とはそもそも何か?

住む場所によって価値観が大きく変わる買い物ですよね。

東京に住んでいれば、車を持つことは最高の贅沢でしょうか。

車を所有することはコストですが、多大な駐車場代、駐車スペースを確保することはもはや贅沢と言えるでしょう。

しかし、国内に住んでいる日本人において、このような考え方は当てはまりません。

都市圏に住んでいて公共交通機関が栄えている土地でも

首都圏と近畿圏を除いて、そのような土地はほぼありません。

 

買い物に行くにも、テーマパークに行くにも

学校の送り迎えや出勤の過程、いずれかにおいて車が必要な土地がほとんどです。

子どもがいればなおさら、車が必要だと感じる瞬間が増えます。

 

このようにして

車はなくてはならない生活必需品というのが日本の実情です。

 

これに加えて休日の不寛容の話です。

何をするにもどこに行くにもお金がかかるのです。

休日に外食することさえ贅沢だと捉える人もいるそうです。

 

それであるなら、休日の過ごし方は次の二つしかありません。

  • ただひたすら家にいる
  • 外出する(なるべくコストをかけずに)

ということになります。

独身であれば、家に居ればいいのかもしれませんが

子どもがいたり夫婦の場合、ずっと家にいるのも気づまりでしょう。

だからこそ、外出するのです。

公共交通機関やバスを使う手もありますが、ここで重要になってくるのが車です。

どうせ持っている車ですから、折角なら乗り倒したほうが得ですよね。

このようにしてドライブをするのです。

ただ、ドライブの途中でたくさんお金を使ってしまっては本末転倒です。

それではテーマパークを回避した意味がありません。

 

そのため、人は道の駅に向かうのです。

道の駅の良いところは、格安でかつ小旅行を経験できるところです。

良い感じに遠いところにあることはちょっとした遠出です。

そして、新鮮な食材を比較的割安で買うことができる点も

生活費を抑えたい、我々のニーズとマッチしています。

 

そして、最近の道の駅はオシャレです。

場所によっては一日中楽しむことができる施設もあります。

この点では、コストコも人気を博しています。

人気の施設は買い物のテーマパークとなっているのです。

 

ですが、道の駅が素晴らしい理由はこれに限りません。

なぜなら道の駅に力を入れている市町村があるという点です。

本来公園が担っていた立派な遊具やオシャレな滑り台

温泉としてのコミュニティ形成もあります。

つまり道の駅は社会インフラなのです。

不寛容な現代の寛容さになっているのです。

 

コロナ禍における釣りブームも一種のこの機能があったのでしょう。

竿一つあれば、釣りというコミュニティもでき

身一つでお金もかからず、いつまでも楽しめるところです。

最近のブームは不寛容な時代における寛容さと結びついているのです。

 

縮小する社会の中ですべてのインフラを維持することは不可能です。
資金源が減るのは当然であり
現状のままを求めるのは無理があります。

 

インフラが集約していくのは避けられません。
その実例こそがまさに道の駅であり、社会の縮小が進むに連れて
道の駅はインフラとしての機能と買い物をする
地域のスーパーのような機能を併せ持つようになります。

 

このようにして
誰もが道の駅に集うようになります。

道の駅の発展により憂き目に遭う商売も出てくるかもしれません。
道の駅ブームは日本の没落を指し示す実例であり

火付け役は長らく続く景気低迷にあるのです。

 

一応言っておきますが、私はスタンプラリーをするほど道の駅が好きです。

 

体験という消費を余暇にする余裕さえなくなってきていて

生活の消費を余暇として捉えるほど日本は貧乏になっているのです。

 

そしたらまた。

 

☆経済・社会に関する私見です。

私が悲観的なのか、日本自体が悲観的過ぎて

自分自身が中道であるのかはよくわかりません。

 

◎社会インフラとふるさと納税の話です。

私はふるさと納税は廃止すべきだと考えています。

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◎観光立国化したときの私たちの休日を想像する

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◎コロナと医療の未来、生産性の関係性

 

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◎貯蓄一辺倒をやめよう。お金を使うことは自分の可能性を見つけること

お金をただ貯めるだけではお金の技能は身につかない。

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◎ギラギラって悪くない、生命エネルギーの現れ。

若々しくて素敵じゃないですか。

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