【悲観的妄想】円安下で観光立国として舵を切った日本の未来予測。インバウンドで日本人が余暇難民になる日がくる
円安が止まらないですね。
近くのスーパーではMサイズの卵が
10個で200円を超えました。
以前まで170円程度であったので
かなりの上昇率だといえるでしょう。
水と太陽、土の肥料以外を必要とする
食料品は軒並み値上げしていますね。
値上げの波はこれだけにとどまらず
燃料費にも関与してきます。
ガソリンが高騰すれば車の移動も高くつくし
寒い季節は燃料を炊いたり
電気に変換して生活のあらゆることを賄うため、生活に直撃します。
北国のオール電化住宅に住んでいる
先輩の家では冬の電気料金が5万円を上回るそうです。
オール電化住宅にこれほどの
博打要素があるとは考えていませんでした。
時代の大局観を読むことの重要性とともに
衰退途上国で大きなリスクをとること
の恐ろしさをひしひしと感じました。
なにかにつけて期待されているインバウンドですが
私はインバウンドを大歓迎という風潮は頑として認めません。
私たちの生活が楽しくなくなるからです。
今日は円安で観光立国に舵を切った場合の日本の未来を妄想予測します。
円安と観光立国への展望は吉か凶か
街にいた外国人観光客はコロナ前と比較すると
終息が近い今でもごっそり減ったままです。
流行当初は訪日外国人観光客が激減して
京都が観光しやすいと
話題になっていましたよね。
現在も日本政府があまり乗り気でないため
日本国内の訪日外国人数はいまだ少ないままですが
円安が加速した現在のまま、インバウンドが完全復活したとき
私たちの生活はどうなるでしょうか？
観光客がたくさんくることは確実です。
そして、観光客による爆買いにより一部の業界は潤うことになります。
そしてさらなる利潤を見込み
政府主体でインバウンドを歓迎するようになるかもしれません。
大都市の駅周辺にあるコロナの影響で潰れた施設や建物は
こぞって立て替えられ
そこに訪日外国人観光客を受け入れる
シティホテルに様変わりしていきます。
このようにして、観光立国として成長することになるのでしょうが
全く好ましいことではありません。
なぜなら、この状況下で来日する観光客は
結局のところ円安というオトク感から旅行に来ているだけであって
スーパーで特価ばかりを買い安く買い物をする私たちに同じです。
安く買い叩いているだけであって、上客であるかは不明です。
リピーターにさせるためには
激安であるよりも価値の提供が重要です。
激安からは激安商戦
薄利多売で儲ける展開しか望めません。
円安であることは景気回復においてただのカンフル剤の一種であり
永続的な期待は望めるように思えず
格安スパイラルから抜けるためにはむしろ
この円安は商売モデルとして足かせになるのです。
つまり、現時点のままインバウンドに
期待する観光立国化は凶となるでしょう。
円安がすすめば、私たちの余暇における安らぎが消失する
コロナになって
久々に落ち着いて京都旅行ができている
という話を冒頭にしました。
もし、京都が好きな人がいるなら
今、絶対に行っておいたほうがいいですよ。
いまよりゆったりと京都を旅するチャンスは
残念ですが、今世ではありません。
というのも私たちの余暇は
これから特価日のスーパーのようになるからです。
有名観光地は現在でも
日本人で賑わっていますが
円安のままインバウンドを迎えると
世界各国から観光客が来ます。
飛行機でしか日本にはほぼ往来できないため
急激な観光客数の増加というのはありえませんが
次第に観光客数は増えていくことは間違いありません。
あなたは休日をどのようにして過ごすことが多いですか？
インドアのあなたは、幸運なことにほぼ影響がありません。
毎日楽しく暮らすことができるでしょう。
問題なのは、旅行が好きだったり、家にいることが苦手なあなたです。
インバウンドの影響を受けて、街は人でごった返しています。
普段から激務である仕事にたえて、やっとの思いで迎えた週末も
どこへ行っても人だかり。
そして、私たちにとっては適正な値段でも訪日観光客にとっては
安いという捉え方になります。
小売店側からすれば、安くしなくても購入してくれるので
鼻から日本人を相手にした商売をしなくなるのです。
つまり普通に生活していて普通に稼いでいる私たちでは
とても手がでない、本来普通に買えたものが大量に出てくるようになります。
買うモノには留まりません。
観光地はどこに行っても人でごった返し。駅は混雑している。
ディズニーランドは値上げと膨大な観光客数。
ファストパスは高くて日本人には買うことができず
ずっと待っているのは日本人。
外国人だけがどんどん乗り物を回っている未来がくるかもしれません。
日本人にとっての唯一の癒しスポットが道の駅だけになる可能性もあります。
結局のところ、私が言いたいのは
今ある休日の楽しい過ごし方が担保できているのは
円の価値が高いというところにあるのです。
円が安くていいことなんて、草の根の市民にとっては何一つもありません。
そしたらまた。
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