さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

一億総貧乏社会。節約ガチ勢の話から考えたこと。お金を使うことは金融リテラシーを磨くトレーニングである。

冒頭から悲観的なことを言います。


日本には浮ついた出来事がありません。

景気が悪い話。戦争の話。高騰する物価の話。

やや浮つくかと思われた東京五輪さえ
新型コロナウィルスで
もはや異国開催とほぼ変わらず

一種のコラージュ映像を見ている気さえするほど
一ミリも実感が湧きませんでした。

結果論としてみると、借金だけが増え

非常に残念なオリンピックになってしまいました。



私のような、ゆとり世代をはじめ
それ以降に生まれた子どもたちは
好景気に沸き、明るかった時代を知りません。


そのため私たち若者は将来に対して非常に悲観的です。
みな貯蓄意識が非常に高いです。

結婚式も身内だけのこじんまりとしたものが好まれ

広い会場で盛大な式を挙げる人は身の回りにほとんどいません。

それどころか、ひたすら倹約に励み、20代のうちに

FIREしたいと考える人もたくさんいますよね…


この倹約には非常にモヤモヤします。
その理由は生活ギリギリのラインまで
貯蓄することが一番とされているところです。

ゴールラインが明確であることは非常に良いです。

 

しかし、結局のところ
未来のために、今にお金を使えないならば
そのお金は人生のどの局面でも使えないお金なのです。

 

友人Aの台所事情の話。損失に過敏になりすぎることの弊害

 

私の友人にAくんという人がいます。

その子は学生時代から節約意欲が高く

無駄遣いは一切しませんでした。

そのころの彼は、スーパーでは一番安い商品しか買わないし

お惣菜は半額にならないと絶対に買わないほど徹底していました。

そして損得勘定に非常に厳しく一円単位の割り勘を強いてくるタイプでした。

 

 

その後、彼も私も社会人となり久しぶりに再会しました。

スタバでフラペチーノを飲みながら彼と会話しました。

 

☆☆☆

彼は転勤のある病院で働いています。

地元に帰ったこともあり、実家暮らしに戻りました。

実家には4万円を収めていて、食事やお風呂といった家事は

母親にしてもらっていると言います。

休日の過ごし方は主に、ネットサーフィンで

全く家から出ない日もあるそうです。

 

それでも友人が欲しいという思いと

ゆくゆくは結婚をしたいという願望があり

そのために将来の貯蓄をしていると言います。

毎月5万円以上をコンスタントに貯めていて

年間では100万円以上貯金しているようです。

 

彼の現時点での貯蓄の目的は

マイホーム資金と生活水準を落とせるほどの貯蓄をすることで

マイホームを支払えるほどの経済力をもって結婚相手を探すこと

だと言っていました。

 

☆☆☆

この話を聞いてどう思ったでしょうか?

 

私は論点のズレを感じました。

このA君の話は非常に極端な例ではあるのですが

要するに

まだ見ぬ未来のために

具体性の欠けるおぼろげなものを目標に貯蓄しているということです。

 

未来のことばかりを考えすぎていて

現在足元で起きている問題に対処しないことにこそ気づくべきです。

 

預金残高だけを誇れる人間にならないこと

通帳を見てニヤッとすることが貯金をすることの醍醐味です。

つまり貯蓄というものは本来自分の内に秘めておくことであって

少なくとも公でひけらかすことではありません。

 

たまに預金残高を自慢する人がいます。

自慢をするなというわけではないのですが

私はそのような大人にはなりたくありません。

 

なぜなら、貯蓄額を自慢するような大人は

貯蓄額以外に話題がないからです。

 

彼らはお金を貯めることに全力をつぎ込んできました。

その分、お金を使うというトレーニングをしていません。

レーニングを通して

私たちはお金というものがモノを買ったり

経験をすることの交換券であることを学びます

 

そうして私たちは生活を豊かにしたり

さまざまな経験を通して人生をカラフルにさせるのです。

 

つまり、貯蓄一辺倒である人は

お金の貯蓄という側面だけしか見ていません。

使うことによる豊かさを知らない大人には

得られない経験が確実にあります。

 

そして彼らはお金を使うというトレーニングをしていないのです。

そのため、未来になれば、将来への不安のため

また未来のためにお金を残しつづけるのです。

このようにしてお金を使いきることができないまま

ポックリ死んでしまうかもしれません。

 

 

将来の日本はもっと国力が下がって貧乏になるでしょう。

その未来であなたは

  • お金を使ったから貧乏だけど、魅力的で頼れる友人がいて豊かな人生
  • 経済的には豊かでも、人間的に面白味がなく、友人のいない貧しい人生

どちらを選びたいでしょうか?

 

年を取れば時間はあっても体力的にも健康的にもできないことが増えていきます。

だからこそ、今にお金を使うべきです。

将来に対して悲観的な思いはちゃんと理解していたとしても

しっかりと生きている今を悔いなく楽しみ切ること。

 

楽しみ切るために障壁となっているものがお金であれば

出し惜しむことなくパーッと使うべきです。

 

自分が必要なものをしっかりと見極める目を養いましょう。

 

 

そしたらまた。

 

☆私流のお金の使い方についてまとめました。

こちらからどうぞ。 

 

doppy-yan.hatenablog.com

 

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