あざといはかわいい。ただしイバラの道である。彼らから学んだプロ意識と一貫性について。
あざとい人は好きですか？
私は好きです。そんなの嘘だろと思うような
あざとい言動がいいです。
嘘ばっかりな現実において嘘じゃないことを装ってくれること
その人の本当を貫き通してくれるところは騙されていて冗談であったとしても
楽しさがあったり、嬉しい気持ちになります。
私たちにはどこまでも騙されたいという気持ちがあるのです。
どこまでも騙されて、どうにでもなってしまいたい
という自暴自棄さが誰にでもあって
それゆえに私たちは嘘みたいなことの塊である
「あざとい」という属性に心惹かれるのです。
これは、戦っても仕方ありません。
あざとさを前に人は無力です。
達観の境地にいたるか、あざとい側になるかの二択しかありません。
そして、あざとい側に立ったときに
あなたははじめて、あざとい人の苦悩を知ります。
なぜなら、あざといという印象を与えるには一貫性が必要だからです。
あざとさに求められる素養はなにか？
あざとい人というとどんな人を思い浮かべますか？
僕は友人の中で最もモテる女性と田中みな実さんを思い浮かべます。
二人の共通点は自分の見せ方をわかっているという点です。
- 自分をいかにして相手に印象的に見せるか？
- その自分のどの魅力が相手のどの部分をくすぐるか？
彼女たちはセルフブランディング能力と想像力に長けています。
つまり誰もが「あざとい」属性を獲得できるわけではないのです。
あざといには一種のマーケティング要素があって
自分の強みと客観的にその強みが好意的であるか否かを
それを客観的に見ることができる目がなければできません。
あざとい人が嫌いだなんだ、といっても仕方がないのです。
あざといとは、圧倒的な才能なのです。
これは出る杭ではなく、飛び出た釘です。
あなたの思いの丈を打ち込んでも、糠に釘です。
いつだって恨む心でダメージをこうむるのは自分なのです。
あざとい人をディスる暇があるなら
自分をとことん、テッカテカになるまで磨き上げましょう。
そのほうが、ずっと自分のためになります。
自分を磨くこと自体がもはや惚れ薬なのです。
あざといがイバラの道である理由
ではあざとい人は才能に満ち溢れていて絶対的な存在であるのか？
それも違います。
あざとい人には苦悩があります。
先に述べたように
「あざとい」という属性に必要なものは
受け手にとって嘘のような嬉しい言動とその一貫性です。
例をあげて考えてみます。
褒められたときについつい私たちは相手に
嬉し交じりに「おべんちゃらを言って」と返すことがありますよね？
これは普段お世辞として言われることに慣れているがゆえに
今回ばかりは違うと否定されたいからこのように返すのです。
口先だけのおだてるためだけの言葉であると諦めているならば
わざわざ相手に言葉を返させる必要はないですよね。
「また、おべんちゃらを言って」と言葉では言っていながら
それを否定する言葉を私たちは欲しています。
つまり、私たちはどんな局面においても
自分を気持ちよくしてくれる言動に嘘がないということを確認したいし、
嬉しい言動に混じりけのない一貫性を望んでいます。
だからこそ、これを満たすあざとい人というのは
大変な苦悩があります。
なぜなら、たとえ口先だけの言葉であっても、あざとい言動を取った手前
一貫性を持たせなければなりません。
自分が言った言動や行動に一貫性を持たせるということは
記憶力も試されるうえ、非常に容易ではないのです。
「あざとい」という属性で得られることがかわいいの評判とモテであるなら
引き換えに一貫性のある言動を取ることと
同性から煙たがられるという苦難が彼女たちにはあります。
実際に、非常にストイックな田中みな実さんですら
当初のぶりっ子キャラを放棄しているのですから
あざといキャラはイバラの道であるといえるでしょう。
私たちが彼女たちから学べることは
一種のプロ意識的な一貫性を持つことの重要性とその難しさです。
一貫して何かを成し遂げることは難しいですが
簡単ではないからこそ、他の追随を許さず
埋もれることなく特別な存在になれるのです。
あなたも甘くてクリーミーなキャンディーのような
誰かにとっての特別な存在になりますように。
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そしたらまた。
☆身近に一人はいる、あの人についての考察です。以下にまとめました。
こちらからどうぞ。
