さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

【副業解禁】大都市の若手・中堅公務員がオーバースペックな件。これから親世代になる私たちが子どもに教えるべきこと。

私は30歳手前のアラサーの社会人です。

今の職場に来る前には、一度の転職と一度の転勤を経験しています。

 

最初の職場と2回目の職場は地方都市でしたが

現在は大都市で働いています。

 

この街に来てから、一緒に働いている上司・先輩や

知り合った友人や知人の全体的な学歴の高さに驚きます。

 

公務員という点で見ても、大都市の市役所で働いているのは

国公立大学の文系理系卒の学生がそこそこいます。

しかし私が驚いたのは、旧帝大クラスの優秀な学生が

イチ市職員として働いているケースが多いことです。

中には大学院卒でありながら、市職員として勤めている人さえいます。

 

私はこの事実に月並みですが、もったいないと感じました。

本人に対してもったいないという「おせっかい」な思いもありますが

もっとマクロな視点で考えると

「社会にとって」大きな損失という意味でもったいないのです。

優秀な人材は公務員として行政の屋台骨になるのではなく

国家の繁栄の屋台骨になったほうが輝けるのではないでしょうか?

 

ハイスペック公務員の葛藤。副業で救われるのは彼らである。

優秀な職員というのはどういう職員でしょうか。

それは仕事をきっちりと、かつ手早く仕上げることができる職員ですよね。

 

公務員の職業というのは事務作業が多くて

細々とした書類を揃える必要もあるし

失敗が許されないシチュエーションも多々あります。

なおかつ仕事は次から次へと降ってくるし、素早い対応が求められることでしょう。

 

職員間のスペックの差が大きいということは

年功序列で能力成果主義とならない職場では悲劇を生みます。

その典型例が公務員です。

 

そもそも業務を捌くことができる人はどういう人か?

それは学力がある人です。学歴ではありません。

なぜなら、仕事を捌く過程で、最低限度の読解力と理解力が必要になるからです。

学力がなくても知的労働において仕事をバリバリ捌ける人というのは

あまりいません。

いたとしても、ミスをしないことが求められる状況では

危ういシチュエーションが起きやすいといえます。

 

このような能力差が大きい職場では、仕事ができる人が疲弊しやすくなります。

仕事ができるために、どんどん次から次へと仕事が降ってくるからです。

業務量の差は明らかにあるのに、公務員のような職場は

能力成果が反映されにくい傾向にあります。

多少、出来高で差はつくにしても、営業職のように顕著な

インセンティブの差として現れることと比べれば、ほぼないに等しいです。

 

業務の負担量だけに限りません。

今現在の職場の年齢構成を考えます。

年齢構成においてキーとなるのは、就職氷河期の存在です。

該当するのは、おおむね現在38-52歳の人たちです。

ほとんどの職場においてこの世代の職員というのは少ない傾向にあります。

そして、現在彼らの年齢層が、部内の管理職を担い始める世代です。

 

そうなると各部署で彼らの争奪戦が始まり合います。

絶対数が足りないために、職場にはその年齢の世代がいない部署もたくさんあります。

そのためベテラン(53歳以上)と若手中堅という年齢構成になりがちです。

 

そしてベテランに関して言えば、いわゆるバブル期に就職した学生です。

就職氷河期に就職することができた学生が非常に優秀な人が多い。

つまり職場は本来の期待できるスペックよりハイスペックの学生を採用できたなら

バブル期に大量に雇用した学生は、本来の求められる基準よりも

劣っている人がいるのもまた事実です。

働いて10年と満たない私でさえ、この人本当に大丈夫か?

という人を何人も見てきました。

 

つまり、怪しい部署のトップの下にいる職員が

30代前半のハイスペックな公務員なのです。

そして優秀な彼らは、話が通じないトップのために疲弊してしまいます。

 

その点において今回の副業解禁というのは彼らが

このスパイラルから脱出できるかもしれない救いになり得るのです。

 

ワークライフマネジメントの時代における公務員の魅力とは何か?

働き方改革により長時間仕事をさせることは

表向き上できないようになりました。

これによりワークライフバランスは成立したのですが

形だけのノー残業デーとなったりして

仕事の生産性が上がったわけではなかったのです。

 

ワークもほどほどライフもほどほどとなってしまったのです。

それではいけないですよね。

仕事も私生活もともに充実させたい!というのが本来の意味だったはずです。

そこで出てきたのが「ワークライフマネジメント」です。

 

そもそも公務員の魅力とは何だったでしょうか?

大半の人にとって公務員とは

クビにならないかつ倒産のリスクがない安定職でかつ

完全週休二日制が保たれているというイメージがあると思います。

 

しかし、ワークライフマネジメントの時代において

これは公務員にだけ得られる特権ではもはやありません。


そういう意味では、大手企業とは何の変りもないでしょう。

職場の風通しの悪さという点では同じかもしれないですが

少なくとも給与体系と安定性という点でみれば、ほぼ上位互換でしょう。

また、本当に優秀な人材がベンチャーに流れているという事実もまた

風通しの良く、やりやすく仕事をしたいという時代の潮流です。

 

それでもなお、子どもには公務員になってほしい

と考える親がたくさんいますよね。

これこそが、この大人たちの意識こそが日本経済の
体たらくを生んだのではないでしょうか。

 

現状のままならば日本がもう沈むべき泥舟であることを誰もが理解しているのに

どうして公務員にさせようとするのかがとても不思議です。


なぜそこまでして国にしがみつかせようとさせるのかがわからない。
大半の中流階級だと公務員になることは好ましいという認識です。


私の場合、医療系の仕事であり公務員ではありませんが

安定的な職種であるがために非常に喜ばれた過去があります。
そのときの私はとても嬉しかったですが

今になって考えるととても複雑な気持ちです。

それは、中流階級には見えない上流の職業階級があるように思えるからです。


もちろん大手企業のような仕事をイメージすることはできなかったし
仕事を掛け持ちしている母と
地方公務員である父のハイブリッドである私は
当然雇われ人という選択肢しかありませんでした。

 

人生選択を後悔はしていませんが(後悔していないことにしたいのかもしれません)

いずれは起業という目線があったり、大手企業として働くイメージがあれば

また異なる学生時代を過ごしていたかもしれないな、と最近はよく考えています。

 

 

安定性という基準で仕事を選ぶのは少なくとも本人の意思であって

親の思想によって左右されるべきではありません。

ハイスペックな学生にしかできない仕事があるにも関わらず

公的機関のような一定以上の学力があれば働くことができる職業全般に対して

優秀な人材を吸い取られてしまっていることは非常にもったいないです。

これは医療技術職においても言えることです。

 

だからこそ、これから親世代になる私たち世代は

どんなに未来に不安感があったとしても
安定がための思考の植え付けだけはしないようにすべきです。

少なくとも結婚して子どもができたときに安定性という不順な動機のために
一生を左右する職業選択に横やりを入れるべきではありません。

それが仮に子どものためであるとしても。

 

それは、本当になりたかった人には失礼な言い方ですが

いざダメとなっても大学で公務員試験の勉強さえすれば、なんとでもなるからです。
急ハンドルを切ってもなんとか安定した仕事につくチャンスの機会を持てる

という要素こそが、現在の公務員という職業を選択するメリットです。

 

この公務員という仕事が良いものだという

連鎖の罠から日本人が抜け出すことができない限り

新しい技術が生み出されることはなく、衰退の一途をたどるでしょう。

 

だから私たちは意識を変えなければなりません。

公務員が一番人気の国家であるなんて胸を張って誇れないから。

もう一度誇らしい国にできるかは草の根の市民の意識次第だと信じたいです。

 

そしたらまた。

 

 

 

就職氷河期に関してのコラムです。

優秀な人材が消えた理由は就職氷河期に就職した彼らを見ればわかります。

 

doppy-yan.hatenablog.com

 

☆公務員に育てたい親の特徴です。

 

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☆オーバースペックな中堅職員のあなたへ。

自分自身のキャリアに悩みがちな公務員にこそ型破りなキャリア選択を

この本から学んでほしい。

 

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