さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

【読書感想】『Dark Horse』を読んで。とがった人間になることのススメ。オールラウンダーよりもエキスパートになること。

あなたは最近アニメを見ているだろうか?

今日は日曜日、夕方になると

明日からの鬱々とした仕事の始まりに筆舌に尽くしがたい

不快感が現れることだろう。

 

その一番悲しい気持ちになる時間帯に放送されるアニメが

ちびまる子ちゃんである。

 

さくらももこさんの原作であるこのアニメの特徴は

粒ぞろいな登場人物の豊かさだ。

誰一人おなじキャラクターはいない。

徹底的にキャラ被りがない。そして強弱こそあれど

全員がピリリとした、しっかりとした強い個性を持っている。

これほどに個性のあるキャラクターを描き分けた

さくらももこさんは本当にすごい漫画家だと思う。

 

 

あなたは好きなキャラクターがいるだろうか?

 

私の好きなキャラクターは山根くんだ。

彼が現代社会を生きる私たちにとって一番リアルだ。

すぐにストレスでお腹が弱くなる。

本当は強くなりたいのに、胃腸が弱くて、強く出られない。

その思いと現実の乖離に、自分自身を照らし合わせてしまう。

根性がないというのは簡単だが、誰にでも山根くんのような部分がある。

そういうところがなんだか他人事と思えなくて

私は彼のことが好きだ。

 

脱線した話を戻す。

教育の現場をはじめ、仕事、私生活でも

私たちは、何もかもできるようになることを現代では求められる。

結果的に全員が出木杉くんになることを求められていて

全員がその目標値と現実の乖離に悩んでいる。

 

私は別に出木杉くんになる必要なんかないと考えている。

というより出木杉くんになるには適正もあるし

結果的に出木杉くんになれたときに本当に幸せなのか?という問題もある。

 

この問題を解決してくれるヒントもやはり、ちびまる子ちゃんにある。

では誰を目指せばよいのか?

野口さんを目指すべきなのである。

 

 

野口さんのストロングポイントを考察する

ちびまる子ちゃんのキャラクターは粒ぞろいで

誰もが個性にあふれていて面白いと先ほど述べた。

 

好きなキャラクターは千差万別であるが

印象に残っているキャラクターは大きく変わらないだろう。

 

丸尾くんや花輪くんのような濃ゆいキャラクターは一度見ると忘れない。

同様にして強い印象とともに、謎の魅力を湛えているのが

野口さん、彼女だ。

 

まずここで野口さんのプロフィールを見る。

公式サイトのプロフィール欄を以下に箇条書きする。

ちなみに野口の名前は笑子というらしい。

  • 冷静でおとなしい、お笑い好き、有名芸人のサインを持っている
  • 自分だけの秘密をもって楽しむ、ひねくれた部分をもつ

また、wikipediaの情報で恐縮なのだが

多趣味多才でありながら、自分の主張はしっかりするタイプで

アマチュア無線の資格も持っているらしい。

 

どうだろうか。彼女は個性の塊なのだ。

彼女を見るに、今を生きる私たちは没個性的すぎないだろうか?

誰もが同じ服装をしていて、似たようなものを好いている。

突飛なことは周りが毛嫌いするからとやめたりして

自分の好きを追求しないのが現代の私たちだ。

 

つまり野口さんのストロングポイントは

自分の好きというものがしっかりと確立されていて

自分の意見を言うことにためらいがないところにある。

 

出木杉くんを目指すには世界は広がり過ぎた

何かにつけて完璧であることを求められる日本の社会では

生きにくさを感じる瞬間は誰にでもある。

そしてその完璧さを求めるには非常に努力を要する。

 

幼いころであれば何もかも完璧にできるオール5的存在な

出木杉くんはいっぱいいたことだろう。

でも、社会に出て大人になるにつれ出木杉くんであることは

かえって自分の足かせになる。

 

なぜなら、完全な素質でオール5になるわけではない。

得意不得意が必ずあって、得意分野に見切りをつけ

不得意分野に割り振りしているからこそ

すべてにおいて完璧であり続けられるのだ。

 

社会人になると問題は一つだけではない。

ありとあらゆることが降りかかってくる。

そんな中で完璧主義者的に生きていくことは無茶だ。

第一に消耗してしまう。

 

そして出木杉くん的生き方は

結果的に得意な部分を伸ばしきることができず

最終的に器用貧乏に落ち着いてしまう。

 

 

トッド・ローズ、オギ・オーガス 著書『Dark Horse』から学んだこと。野口さんを目指すべき理由。

 

 

この本がオススメな人

  • 成功願望があって息詰まっている人
  • 年齢を理由に挑戦を諦めることが口癖になっている人
  • 自分には何の才能もないとはなから決めてかかっている人

 

☆☆☆

この本を通して言えることは

自分の「好き」を極めることが結果的に成功につながるということ。

そしてその時々で目の前にある問題に対して夢中になり

全力で取り組むことが大切だということである。

 

  • いつからか自分の好きに全力で突っ走ることを忘れてはいないだろうか?
  • そして、好きでないものにも自分のエネルギーを注いでいないだろうか?

 

自分の時間は有限であることは誰もが理解しているのに

それを対処する行動をとれる人はあまりに少ない。

そして、時間の使い方を

「好きではない」→「好きなもの」

へ意識的にシフトしている人はあまりいない。

 

誰にだって向き不向きもあれば、好き嫌いもある。

だからこそ、自分の得意なこと、好きなことに特化すべきだ。

 

完璧主義者を目指すのではなく

自分の好きなこと、得意なことに全力を振り切っている

野口さんのほうが楽しい。

 

私たちが野口さんに強い印象を受けるのは

彼女が極端にとがっているところにある。

とがっているからこそ、ずんずんと遠くまで伸びていけるのだ。

そのどこまでの伸びていく様に心を惹かれ

魅力的に感じていく。

 

背の高いヤシの木をてっぺんまで目で追ってしまうように

人は特化している人にとことんまで興味を持つのだ。

 

私たちは野口さんを目指す必要がある。

好きなものに特化して、興味がないものからはサッと身を引く

 

そのような部分が現代を生きる私たちには必要な能力なのだ。

 

そしたらまた。

 

 

☆「とがる」ことの実例について解説しています。

こちらからどうぞ。

 

doppy-yan.hatenablog.com

 

 

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