さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

桃鉄から学ぶ地方創生。未来の経済と地域の元気さは桃鉄でわかる。福岡と札幌の差はどこにあるか?

私は地理が好きです。
子どもの頃から地図を眺めるのが好きで
出版社から出ている統計データが
記載されている分厚い地図帳がほしくて
小学生のときに誕生日プレゼントとして
買ってもらっていました。
かなりトリッキーな小学生でした(笑)


その土地の特色を知ることが面白く
一度見ると何時間でも見ていられる私は
変わりものなのでしょう。


同様な観点において
非常に好きなゲームが桃太郎電鉄です。

かれこれ20年以上の間、桃鉄に慣れ親しんだ私の目線で
今日は桃太郎電鉄に着想を得た
街の景気と保水力について考察します。

 

桃鉄の知育要素はどこにある?大人にとっても学びが深い理由

私が物心ついたころには既に
シリーズ作品がいくつもありました。
幼稚園児の頃に初めてプレステで
桃太郎電鉄を父親と一緒にしていたのですが

私が今でもありありと思い出せることは
目的地にゴールできるマスを出目で出して喜ぶも
コントロール操作で指が滑ってしまいゴールを逃し

その隙に父親にゴールされ大泣きしたことです。

 

そのくらい私にとっては長く遊んできたゲームがこの桃太郎電鉄です。
桃太郎電鉄の魅力はすごろく的な面白さもさることながら

ご当地の情報を知ることができることや知育的な側面があるところです。

 

私はどちらかというとゲームの
すごろくとしての面白さよりも
ご当地の文化、産業に興味があるプレイヤーだったため

もっぱら対戦には興味がありませんでした。
CPUを友人プレイヤーに変更し、その友人役を自演してプレイします。
これは全物件を知るためでありちゃんとすべてのイベントを見るためです。

おそらく大半の人の目には奇行に映るでしょうが(笑)


このゲームの知育的側面というのは

地理を学べる点が大きく、名産物について理解が進むところもありますが

私にとっては、文化や経済を知るという観点で価値が大きく
非常に勉強になるツールだと考えています。


物件駅で買い物をすればその土地の産業が見て取れます。
有名なイベントからB級グルメまで
包括的な生きた地理を学べるのは桃鉄ならではです。


桃鉄から見る地方の経済力。札幌と福岡を比べて見えてきたこと。


今や日本の都市は地方の過疎が問題になり
大都市に人口が集約しています。
首都圏は転入により社会増している
市町村が多くあるものの
地方において社会増が起きている市町村
というのはほとんどありません。


もっとミクロな視点で言えば
増加しているのは首都圏だけには限りません。
地方の政令指定都市のそばには
ベットタウンが多くあり
各地の都心への交通網が発達している地域では
この時代に異例と言える人口増加地帯も存在しています。


日本の五大都市圏は
三大都市圏(東京・名古屋・大阪)に加え
札幌と福岡を合わせたものを言います。

 

札幌も福岡の共通点はその地方の人口を集めている
中心都市という点です。
また札幌は236万人、福岡は257万人の
都市圏人口を抱え、ほぼ互角と言えるでしょう。
また、都道府県としてのバックグラウンドも似ていますよね。
どちらも、かつては炭鉱で栄えていた地域を有していて
そこから成長していった地方の中心都市です。

 

今日はこの2つの街の違いと未来について
桃鉄の学びの観点から考えることにします。

 

桃鉄の最新作であるスイッチ版の物件駅を参考にすると
札幌都市圏に該当するのは
札幌、ススキノ、定山渓、小樽です。


対して福岡都市圏は
博多、中洲、太宰府、糸島となります。

 

物件の価値はともかくとして

札幌圏の場合、特色としては

チョコレート工場(ロイズ)やホテルや、羊ヶ丘ドーム(札幌ドーム)といったように

観光目的が多く商業という観点においては家具店(ニトリ)しかありません。

これに対して福岡の場合は、札幌同様に観光要素の物件も多いのですが

商業の面では、ヒアルロン酸工場(東洋新薬)、大型カメラ店(ベスト電器)

カナリヤシティ(キャナルシティ)があります。

 

商売によって得られた利益のうち、地元産業がどれほどあるか?

というのが重要なのです。

立派な地元産業があればあるほど、地元は豊かになります。

企業の社会貢献の一環として、地元への利益還元をするからです。

実際にベスト電器のお膝元である福岡市内にはある球場は

命名権によりベスト電器スタジアムという名前になっています。

 

また、都市圏から少し俯瞰的な視点で地理を眺めることにします。

桃鉄の地図から眺めると、近くにある物件駅のうち顕著なものを見ていきます。

 

博多の近くにあるうち、その条件に該当するものは

まず第一に久留米でしょう。久留米はブリヂストンの発祥地で

市内にはタイヤ工場があります。

車社会においてタイヤというものは不可欠なものであるため

非常に強い産業であることが言えますよね。

 

また北九州市も有名な工業地帯です。

桃鉄でいえば、「トイレ工場」。小倉はTOTOのお膝元です。

 

また、熊本市も博多から比較的距離の近い政令指定都市ですね。

熊本の物件駅で一番高額なものは「ハイテク工場」になっています。

このモチーフになっているものは

東京エレクトロンの工場であったり

NEC半導体工場などと憶測が飛び交っていますが

重要であるのは特定できないほど多数のハイテク産業があるという点です。

それほどに工業都市である街ということが言えるでしょう。

 

つまりこのような桃鉄の物件駅から見るに、博多の周辺には

強い地方都市が複数点在しているということです。

産業が衰退していない。盤石な工業産業が存在するということが

その地方を下支えする原動力なのです。

 

福岡市が盤石であるのは、周辺都市が活き活きとして活気があるから

その活気を受けてさらに成長しているのです。

 

ではここで札幌について考えてみます。

先ほども述べたように地元の工業が発達している街というのは非常に強いです。

その点で該当するのは、苫小牧でしょうか。

苫小牧は製紙工場と石油化学工場が有名で

市内に出光興産の工場があります。

製紙工場はペーパーレスの煽りを受け、斜陽産業であるといえるでしょうが

出光の工場があること、北海道の港湾業をほぼ一手に引き受けている

という点で苫小牧には活気があります。

 

北海道第二の都市である旭川は、高級家具で有名な街ですが

工業という観点で見るとパルプ工場があります。

苫小牧同様、ペーパーレスにより大きく規模縮小を迫られている現状があります。

これは北海道内の各都市に言える問題でしょう。

いずれにせよ、北海道は天然資源に依存した工業が多いのです。

そして不運にも時代のトレンドから外れたものばかりという点があります。

このようにして、点在する各都市が非常に弱々しく

中心都市を下支えするほどの体力がない現状があります。

当然、周辺の力が弱まれば中心地である札幌の力も弱まるのです。

 

つまり私が言いたいことは

その地方を盛り立てるには、地方に存在する都市が

輝いていなければいけないという点です。

人口が減っていてもいいから、素晴らしい産業があるということ。

工業があれば、そこには優秀な人材が必要です。

優秀な人材が都会へ流れず、地方がそれを吸収できるほどの

保水力があれば、おのずと中心地は活力でみなぎってくるのです。

そうなれば、その地域は安泰になります。

 

できることなら地元に残りたい、でも地元に仕事がない

というのは、優秀な大学生が直面する問題です。

そういった学生たち受け入れられる土壌を肥やすことができるかどうかが

今後の地方の未来の運命を左右していくのです。

 

そしたらまた。

 

 

☆年収と住むところに関する読書感想文です。

学生時代をどこに住むかは控えめに言って人生を左右します。

授業料のために地方に住むか?経験のために都会に住むか?は

一つの投資と言えるかもしれません。

 

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☆口々に言う皆さんの発言

「優秀な人材が入ってこない」

愚痴を言うくらいなら胸に手を当てて相手の立場になってみてほしいと

しみじみ思う、20代転職経験あり男子の私見です。

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那覇に旅行して街について考えたことです。

経済と観光とフィクサーと。

 

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☆地方在住アラサー男子のリアルな結婚観です。

未来を先読みすると…な結婚相手に求める条件です。

 

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