ミニマリストが続かない人の特徴。手段が目的化していませんか？
ミニマリストブームは彗星のごとく
日本の社会に浸透し
広く受け容れられるようになりました。
その裾野は広く、家具やファッション
ガジェットにも思考の波が押し寄せています。
ミニマリストチックな私服や
家具を販売している無印良品やイケアは
週末ごとに盛況ですし
多機能を持ち合わせたスマートウォッチや
ハイスペックのスマートフォン
は非常に高い人気を博しています。
ミニマリストがニッチなものではなく
広く知れ渡るようになり
誰もがものを持たない
断捨離的な文脈で
かつオシャレという視点から
始める人が増えてきました。
私自身はマキシマリストというよりは
ミニマリストという生活をしていますが
中にはミニマリストに疲れを感じたり
肌に合わないと実感している人も
増えてきました。
では彼らがなぜミニマリストの
考え方に合致しないのか？
それは手段が目的化しているからです。
ミニマリストが流布された経緯
いつから
ミニマリスト=お洒落
という認識になったのでしょうか？
私はここに大衆全体が
目指そうとしている落とし穴があると考えています。
ミニマリストが出てきた
当初のことを思い出すに
誰も彼も肯定するような存在
ではありませんでした。
むしろ、特異的な印象
理解できない者に対して
怪訝な印象を持っていた人が
大半であったはずです。
それが広まった契機はおそらくSNSです。
近年ではSNSの働きにより
インフルエンサーの存在が
非常に大きくなりました。
インフルエンサーたる所以は
彼らをフォローすることのメリットは
次のようなことです。
新しいことを学ぶことができる
時代の流れにアンテナを張れる
インフルエンサーは一種の
時代の風を読むフリーペーパーです。
時代に取り残されることに
恐怖感を抱く現代人は
彼らのフィルターを通して
情報社会の海をかいくぐって生きています。
一部のインフルエンサーが
ミニマリストの良さを紹介したとします。
やがてこれは数珠つなぎで
広まっていきます。
そうしているとミニマリスト思考が
幅広い人たちに広まります。
そして、単純接触効果を受けることで
ミニマリスト思考に対して
好感をもつようになるのです。
触れた回数だけ対象物に対して
好感を持つことが単純接触効果です。
そうしているうちに
ミニマリスト思考は
広く共有されるようになります。
時代がミニマリストに
なってしまえば簡単です。
大衆のほとんどは
自分自身に軸を持っていません。
時代の流行り廃りに流されています。
なんとなくオシャレだし流行ってるから
やってみようという基準で
ミニマリストを真似するから
成立しないのです。
そもそもにミニマリストは
ものを持ちすぎている現代において
ものを持たないことに
生活の高い快適度があると認識されているから
流行っているのです。
ミニマリストになる過程が
お洒落と認識する。
これはまさに手段の目的化の典型であり
それゆえに無理がたたるのです。
ミニマリストでなくとも断捨離はできる
では手段の目的化で
ミニマリスト適性がなかった人は
なんの学びもないのでしょうか？
それは違います。
経験としては失敗かもしれませんが
あなたが必要だったのは
ものをとにかく減らすということでは
なかったということです。
ミニマリストになるまで
極限を目指す必要はありません。
子どものいる世帯ではどうしても
減らすことができないものもあるし
高齢者がいてもまた然りでしょう。
家庭における年代が幅広ければ
それだけ必要なものも増えます。
原理的にミニマリストにはなれません。
つまりあなたに
必要なのは断捨離です。
ものをなくすことの快適さは
必ずしもスッキリとしている
部屋だけではありません。
迷っているものを捨てる必要はないし
確実にいらないものを捨てるだけでも
スッとした気持ちになるはずです。
オススメの方法は
一年間使わなかったものを容赦なく捨てる
です。
その理由は
判断が簡単で悩まないことに加え
意外と捨てるものが多く、部屋が片付くからです。
部屋のギャラリー化。一点突破型マキシマリストになれ
断捨離ついでに目指すべきは
一点突破型のマキシマリストです。
一点突破型のマキシマリストとは何か？
それは
自分の好きなもの、大切にしたいものに
ついては捨てずに収集してよいということです。
先に述べたように
無印良品やイケアのような
シンプルライフ的なお店が流行しているなか
相反するような
のようなお店も盛況です。
これらのお店の魅力は
その商品を雑然と置いてあるところでしょう。
そしてその雑然さに
私たちはワクワク感や面白さを感じます。
つまりこの傾向から言えることは
私たちは快適さを求めていながら
雑然としたものにも魅力を感じる
ということです。
それならば両方合わせてしまえばいい。
不快なもの嫌なものがマキシマ厶であれば
それはゴミ屋敷になりますが
好きなものに限ってマキシマ厶であれば
それは秘密基地です。
写真が好きならば
今までに撮りためた写真をプリントして
壁一面に飾ってみたり
旅行のチケットを壁一面に貼るのも
ワクワクしませんか？
部屋を一種のギャラリーにさせる
という意味で
マキシマリストにすることは
ミニマリストと同様に部屋を快適にさせます。
推し活は心に効きますが
それと同じです。
自分の好きなものに特化した部分を
部屋に作ることは対でありながら
シンプルライフと同様に
快適度を高めるのです。
自分がどちらに適性があるのか
よく考えてみましょう。
そしたらまた。
若者を中心に広がるミニマリストですが
マキシマリストを経験せずして
ミニマリストの良さの真価を理解することはできない
という旨で解説しています。
興味があればこちらからどうぞ。
