さとブログ

アラサー独身男。日々の学び。毎日更新。

なぜ人はフェスに惹かれるのか

新型コロナウイルスが流行して以来、密な行動は厳禁となり、カラオケや飲み会は開催しにくくなりました。またライブフェスは片っ端から取り止めになり、アーティストはライブの開催ができなくなりました。

 

コロナの生活も3年が経ち、ウィルスの変異にともなって毒性の低下とワクチン接種により、重症化の抑制と死者数は減少してきました。

 

 

そして、この夏はフジロックロックインジャパンをはじめとした野外音楽フェスが全国各地で開かれ、コロナの終息もそう遠くないのではないかと実感させられます。

 

 

野外音楽フェスは今や夏の一大イベントとなり、自治体と主催者が連携して開催する規模となりました。国内全体の経済波及効果は3700億円だそうで、その経済効果はかなり大きいです。

 

 

ライブフェスに一度行った人はその魅力に取り憑かれ、何度も行きたくなります。

私の周りにも開催時には必ず参加している知人がいて、フェスがあってこそ夏だと本人は言います。

 

 

どうしてそこまでフェスは人を惹き付けるのでしょうか?

 

 

本来的にライブ音源を全身で聞くという体験は非常に気持ちがよく心が満たされる行為です。

そして、あらゆるアーティストが一堂に会することは音楽好きにとって、いわばコスパ(時間的かつ費用的に)がいいイベントで、魅力的であるのは間違いありません。

ですが、それだけが理由ではないと私は考えています。

 

 

フェスが人を惹き付ける真の理由はフェスというものが大人の文化祭であるからだと私は考えます。

 

みなさんは文化祭というと何をイメージするでしょうか。

クラスで出し物をしたり、クラスTシャツを着て出店を出したり、カップルが誕生したりする甘酸っぱいイメージがあるでしょうか。

 

 

フェスやライブで各バンドのTシャツを着るのはなぜでしょう?

 

同じバンド好きのファン達と団結感や連帯感を持てることは理由の一つです。

また、記念写真にもってこいであることもその理由です。Tシャツを着た上で写真を撮ったほうが強く記憶と結びついて満足度が高くなるでしょう。

また、好きなものを背負って着ることは、自分自身を個性として表現できるところに魅力があります。これはクラスTシャツにおいても同様のことが言えます。

 

 

フェスの会場について考えてみます。

フジロック新潟県湯沢の苗場スキー場、ロッキンジャパンは千葉市蘇我スポーツ公園です。

ともにフェスの開催期間以外は、普通の競技場ですよね。

 

つまりフェスがある期間における非日常、そしてその数奇さに人は心を惹かれるのです。たった数日のために何週間も準備していて、その終わりが来れば出店は畳まれ、建物は容赦なくすぐに壊されてしまう。

その数奇で儚い非日常が名残惜しく、心を惹かれるのです。

 

これは文化祭においても同じです。

文化祭が終わっても、その余韻を味わっていたくて用事もないのに残ってしまうような経験はなかったでしょうか?

フェスも同様で、お目当てのアーティストは終わってしまったけれど、漂っているその空気を浴びていたい一心で最後まで参加してしまうのです。

 

 

フェスのグルメについて考えてみます。

出店にはご当地の名店が多く、非常に美味しいものが揃っています。また夜には花火が打ち上がり、もはや夏をまるごと満喫できるイベントなのです。

これはまさに、規模や経済力の大きくなった大人版の文化祭だと言えるでしょう。

 

 

誰もがフェスを通して純粋にときめき、その楽しさにどっぷり浸かるのです。

そして、同じ季節がやってくる頃にその楽しさを思い出して、人はフェスに向かうのです。文化祭のシーズンが近づくと浮足立っている学生がいたように。

 

 

 

このようにしてフェスは人気イベントとなったのです。

そして、この主催者と観客がともにWin-Winであるところを見る限り、今後もフェスの人気は衰えることがないでしょう。

 

 

息苦しいコロナ禍だからこそ、フェスのような心を開放してくれるイベントが求められているのです。

 

 

そしたらまた。