メルカリで高級指輪が売れる理由。橘玲さん「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」を読んで。
フリマアプリでは実にいろいろなものが売られている。
本や食品、テレビなどの家電や、車まである。
メルカリで史上最高値で売れたものは
ハリー・ウィンストの指輪で655万円だったという。
なぜ見ず知らずの相手を前に現物を見ることなく
これほど高い買い物が成立するのだろう？
実店舗にはもう売られてない商品も
フリマアプリの世界であれば販売されていることも多く
しかも割安なことも多いというメリットがある。
若者世代の中でフリマアプリを利用して
商品を売買することは日常茶飯事であり、生活に浸透している。
先日40代の上司とフリマアプリについて、話をした。
彼はフリマアプリでの購入をあまりよく思っていない。
ユーザーのレビューはお金を払って雇えばいくらでも書けるんだから
利用すればきっと騙されて粗悪品を掴まされる、と言うのだ。
私はこの意見には納得できなかった。
というのも、フリマアプリではマイナスの評価が一つでもあれば非常に目につくのだ。
そして購入した側はその不満から、詳細にコメントを書くことが多い。
ここで、先のハリー・ウィンストンの指輪を
フリマアプリで買うことを想像してみよう。
非常に高額の買い物となるため添付された画像を仔細に観察するだろう。
気になったあなたは販売者に写真の追加をお願いするかもしれない。
そして、指輪の号数や宝石のカラット数、宝石の真贋を示す鑑別書の存在
そしてアフターフォローのための保証書がついていることを確認するのだ。
商品に問題がないと確認した上で問題になるのは
この出品者が本当に信用できるか？ということだ。
この時点で効果的になるのは過去のユーザーのレビューとなる。
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橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」
という本を読んだ。
そこで橘さんは以下のように述べている。
情報通信技術の発達により情報処理のコストが下がり
サービスを誰でも無料で利用できる分野が出てきた。
それにより評判が共有され、高額の粗悪品を売りつけられたとしても
購入者が泣き寝入りすることなく悪質な
ぼったくり商売を防ぐことができるようになった。
悪いレビューというのは強烈であり
良い商品だと思っても騙されるのではないか？と考える。
相手の見えないフリマアプリでは特に買うことを控えてしまう。
フリマアプリで指輪を販売しているのは、大半が業者である。
彼らは商売であり、このマイナス評価は非常に痛手となり
儲ける機会を損失してしまう。
具体性を伴った悪いレビューが与える機会損失は
計り知れないことを業者は知っている。
だからこそ、自動的にぼったくりという行為はユーザーの声により淘汰される。
安い値段でレビューを書いてもらえばいい、と思うかもしれない。
確かにそれは可能であろう。
だが、ぼったくり商品を売るごとにアカウントを作り変え
ふたたびレビューを書いてもらうような販売戦略は非常に効率が悪い。
増えたレビューはその人の信頼実績となる。
業者の販売実績が購入者を安心させ、さらなる商品の販売を促進させるのだ。
購入者の評価というチェック機構の存在があるからこそ
悪質な業者は淘汰されていく。
20代の私やそれ以上の大人には
このチェック機構の絶大さがわかるのだ。
現代の評判社会からひしひしと実感している。
しかし、生まれたときから
情報通信技術が発達している今の子どもたちには
当然すぎて理解できないかもしれない。
どこかで大きく口を開けて待っている悪人がいる
という事実を身にしみて理解しているかどうかはとても大切だ。
そしたらまた。
☆ボッタクリに関しての持論です。
ボッタクリをうまく使えという話をしています。
☆読書感想のコラムをまとめました。興味があるものがあればぜひ。
◎社会保障に関する本
◎強み、ストロングポイント、自己実現
◎学力と年収、住むところdoppy-yan.hatenablog.com
◎恋と愛
