1万円のTシャツを買って得た知見。社会人の私服は量より質でいい。
今日は洋服の話について。
夏場は毎日Tシャツ、秋はYシャツにジャケット
のスタイルが多い私はシャツをいっぱい持っています。
オール柄。ボーダー。無地白。チェック柄。
昨年の夏、Tシャツの多さにギョッとして断捨離をしました。
1 私服の断捨離をして気づいたこと
本心では捨ててしまいたくなかったのですが
結局のところ、たんすとクローゼットの肥やしでしかなかったため
心を鬼にして捨てました。
ワンシーズンに数回しか着ないものは容赦なく捨てました。
いざ捨ててみて、要るものだけを残すと
不思議と新たに服がほしくなりました。
よくよく考えると、私服にも自分なりのベタなパターンがあり
冒険していないということに気づいたのです。
社会人としては中堅職員。
若々しい印象よりも、そろそろ大人らしく見られたい。
そういう服を纏いたいと考えていました。
社会人になると大学生とは異なり
休日に着るカジュアルな服の出番はめっきり減りました。
そこから量やレパートリーを優先する必要はなく
量より質と捉えてもいいのではないかと気づきました。
そうして出会ったのが、1万円の黒シャツです。
超有名ブランドではありませんが
シルエットのよさや、ワンポイントの胸ポケット
かすかに青みのかかった透明なボタン。
久しぶりに完全な一目惚れで洋服を買いました。
2 1万円のTシャツを買って得た知見
いざ着てみると非常に学びが多かったです。
以下に列挙します。
①値の張るものは品質がよい
②愛着が湧いた、洋服のヒストリー化
③生活スキル向上(洗濯、クリーニングの知識)
④一目惚れの満足度の高さ
①に関しては当然のことでしょうが
全く型くずれの気配がなく、買ったときのまま美しいシルエットで驚きました。
②については、高いということを意識することにより愛着が湧いたことです。
洋服が自分の中でヒストリー化するというのことは、
ファストファッションのブランドでは成立しない愛着形成です。
その洋服を見ると、その当時の記憶が思い起こされます。
これはとても情緒的で私はとても嬉しい経験でした。
この買い物をして、得た最大の知見は④でした。
一目惚れは感性です。
そして感性を阻むのは経済的理由、要するに打算です。
感性というものは、瞬時の好き嫌いや直感などをすべて含めて気づくことです。
直感とは、潜在的に自分が気づいている経験知、体験知の集合体です。
その判定を瞬時に下しているのが感性です。
実際に経験上、直感に任せて選択した行動が
いい結果を結ぶということに実感がある人は少なくありません。
妥協点がなく一目惚れをして素敵だと思えた洋服は
飽きることなくタンスの肥やしになりません。
これは結果的に、無駄な買い物をしなくなります。
エコであり経済的でもあります。
この経験のミソは
ただ高いものがいいということではない点です。
自分の感性に刺さるもの、これだと思うようなセンサーが
反応するまで模索しつづけることが重要なのです。
そしたらまた。
◎洋服における多様性の話です。
巷のメンズファッションに個人差がなく、面白くないことの理由について解説しました。
こちらからどうぞ。
◎男性の下着論です。興味があればこちらからどうぞ。